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ミュージカル「レディ・ベス」後編(梅田芸術劇場) 2014年7月23日・31日観劇

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思ったよりも早く書けました!
ミュージカル「レディ・ベス」観劇感想後編です!
思ったより長々と語ってしまいました…。
リーヴァイ&クンツェコンビ作品の世界初演を観れる機会がわたしにあるとは思わなかったのもあり、
めちゃめちゃテンションが上がっているのは事実です。

行き当たりばったりで徒然と書いてしまったので、まとまりの無い感想で申し訳ない…。


1幕ラストでロンドン塔に入れられたベス。
死を前にした母親と同じ部屋で眠る中、首切り役人に自分が処刑される夢を見る。
そして、母もまた無実の罪で処刑されたのではないかと思うようになるベス。
史実ではアン・ブーリンが本当に不倫をしたのかどうかは微妙な所で諸説あるのですが、このミュージカルではあくまでも最後までヘンリー8世を愛していた…とベスは解釈したのではないかと。
あくまで、ベスが、そう解釈しただけであって、事実は想像するしかない演出になっているのも興味深いです。
この作品のアン・ブーリンはベスの夢の中に出てくるだけなので。

それにしても…この首切り役人役の方すげー筋肉しとるww
って見ちゃう瞬間が…何かすみません…
どうでもいいですが綾月個人的には細マッチョ派です。むきむきはそんなに好きじゃないわー

しかし、トマス・ワイアットが捉えられ、ベスと共謀したという自白をとられ、ベスはあわや処刑かという展開に…
多分この後がシーンが削られているのかなーと思った所なんですが、
急にベスがロンドン塔から出られる事に決まり、船で出てくるのをロビン達と民衆が見守るナンバーに入るのですが、
「え?なんで?処刑の危機じゃないの?」てなる…
その後のルナールとガーディナーの会話でフェリペの進言だという事は解るので問題ないって事なのかな…?
民衆の会話でも「メアリーとフェリペの結婚式のため」って言ってるし。
でも、ガーディナーが散々脅してベスは打ちひしがれてたのにその後が飛んでて繋がらない気がするのですよねー
それはともかくとして、
ロンドン塔からベスが出てくるシーンのアンサンブル「♪神よ祝福を与えん」がとても好き。
リーヴァイのアンサンブルはいいですねー
民衆とロビンたちの眼差しの先には確かに船に乗ったレディ・ベスが見える!
これぞ舞台の醍醐味!

ベスが移されたのはウッドストックのとある屋敷の門番小屋。
「お願い死なせないで!こんな所でこんな惨めに!」
そう叫ぶベス。
「こんな所」に、門番小屋という場所だけじゃなく、この年齢で、まだ生きていたいのに、という意味も含まれるのが日本語訳の良い所。
英語歌詞を日本語に直した時に、一音一単語が一音一文字になるので、情報量が非常に少なくなるのが難しいらしいのですが、同音異義語が豊富でダブルミーニングが英語よりもしやすいのは利点だなーと勝手に思ってます。
なのでいつか英語圏で再演してくださいレディ・ベス…CD買うから…。
このシーンでのベスはロンドン塔幽閉を経て明らかに成長しているのがよくわかる。
一幕で「泣くのはただの少女。わたしはプリンセスだから泣かないし他の人とは違うのよ」(要約)と言っていたベスが
「死にたくない」
「ただの少女と同じように死ぬのが怖い」
と自覚する。
その生への執着(他のどんな人間でも持っているその感情)を持つ自分を認めた時、ベスはより王女(王位を継ぐ者)として成長したのだと、そう解釈しました。

一方、ベスを助けだせるかも!とベスが幽閉されているウッドストックを目指すロビンと仲間たち。
そこに現れたのはなんとフェリペ!(とお付き2人)
フェリペとメアリーの結婚について道行く人の噂を聞きたいと言うフェリペ。
勿論身分は伏せています(スペイン人なのは早々にバレた)
そんなフェリペにロビンたちは歌います。
メアリーがレディ・ベスを処刑すれば必ず暴動が起きると。

えーと…
この、シーン…
めっちゃ好きやんな…!

フェリペが出てくるとコミカルなシーンになるけど、彼の底知れない感じも出てて、フェリペ好きな綾月さん非常にニヨニヨします。たまらん。
前編でも書いたけど、フェリペって神経質で暗いイメージで描かれる事が多いです。
それに、フェリペのテーマ曲的な音楽(メロディは1幕で歌うクール・ヘッド)が典型的なスパニッシュでありながらコミカルなのも好きで、パンフにもありますが、今回の音楽の特徴としては、登場人物ひとりひとりにテーマ曲があるんですよねー
そこがまた、フェリペに限らず面白いなぁーと。

さて、フェリペさんが道行く人の噂を聞いている一方
ガーディナー司教はルナール大使を呼びだしていました。
「何故フェリペ様はレディ・ベスをロンドン塔から移すように進言したのか?」と問うためです。
ルナールが言うには、フェリペはレディ・ベスを殺したら民衆が暴動を起こす事を危惧しているらしい。
ここで、ルナールとガーディナーが歌う「♪ベスを消せ」が、それはもう凄い迫力でして、吉野さんの歌声ほんとにかっこいい!
最初の観劇でも圧倒されたのですが、2回目でもわかっているのに鳥肌もの!
この曲はCDにも収録されていましたが、生で聴く迫力とは比べ物になりません。
リーヴァイ氏のメロディもキャッチーなのもあって良いヒールっぷり。
それに加えて、コミカル要素も入っていて、楽しくもあるナンバーです。
ところで、このシーンを最初に観た時に「おや?」と思ったのですが、2回目を観て、「まさか…」となり、
ムック本(2回目の際に購入)を読んで、石川さんのインタビューで「やっぱり!」となった、さりげない隠し要素。

ガーディナー司教は(聖職者にありがち?な)同性愛者という設定wwww

具体的に言うと、振り付けでガーディナーが背後からルナールの胸に手を這わす仕草があるのですね…
(文章で書いたらガチだけど、歌に合わせた振り付けなのでそんなに気にならない人は気にならない)
そして、ガーディナーが近くに寄るとやたら嫌そうなルナール…
なんか…ルナールさんが典型的なスペインの伊達男な見た目なので…
腐女子なわたしは無駄に過剰反応しながらも気のせい…っていうか、わたしの妄想過多なせいかと思っていたのですが、
ガチだったようで…(苦笑)
いるんだかどうだかよくわからない設定も、これがあるからキャラが立っているんだなーと思ったら、必要不可欠要素にすら思えてきました。
それにしても誰だこの設定考えたの…
クンツェ脚本の時点ですでにあったのか、小池先生の演出で加えたのか謎なところもまた…。
いや、どこかで明言されていたらなんかすみません。

ベスの居るウッドストックに辿り着いたロビンはベスと再会。二人はついに結ばれます。
史実を知っているせいで、この後の未来を知っている観客としては、こんなに切ないラブシーンもないなーと思ったり…。
その裏でメアリーとフェリペは結婚式を挙げます。
この結婚式も真っ白できらびやかな結婚衣装が、その後の歴史を思うといっそ物悲しい…。
メアリーがフェリペに嬉しそうに微笑みかけているのがまた辛い…。
そして、メアリーはフェリペの進言通りにベスをロンドンに呼び戻し、法廷に連れてくるように命を下してしまいます。

ロビンと結ばれたベスは、母親とアスカム先生の夢を観ます。
「愛に正直に生きなさい」と言うアン・ブーリンと
「愛に流されてはいけない」と言うアスカム先生
これは、ベスの夢の中なので、ベス自身の葛藤を描いたシーンですが、
全てを愛す母親(グレートマザー)を象徴するアン・ブーリンと、理性(老賢者)を象徴するアスカム先生という対比。
ここまで書いていて、あれ、ユングの元型そのままなんだーと気付きまして…。

でも、ベスの本当の両親は幻想にしかいなくて、(もちろん父ヘンリー8世の事は尊敬してるけど)
実際にベスにとって両親の役割をしていたのは、養育係のキャット・アシュリーと教育係のアスカム先生なんですよね。
その事を踏まえて、ラストのベスとメアリーが和解するシーンを見ると、
二人は確かに「母親と引き離され父親に見放された」同じ苦しみを抱えていながら、
本当の愛には恵まれなかったメアリーと、本当の愛を与えられたベスの対比が逆に際立つのですね。

この物語では、ベスは最後まで愛と理性に迷いながら、女王になる道を選んだベス。
最終的に恋人ロビンと互いに「一生誰とも結婚しない」と誓い合い別れます。
そこに、史実通りのヴァージン・クイーンの物語が一気にロマンチックになるクンツェ脚本は見事だなぁ…。

それからもう一つ。
この作品・・・内容も面白かったし、演出も素晴らしいのですが、衣装も素敵です!
16世紀のファッションでありながら、現代のテイストも入れて、色合いも綺麗。
衣装担当の生澤美子さんが語っていらしたけど、当時のファッションの流行りの伝播についても調べたそうで…
スペイン→ドイツ(神聖ローマ帝国)→イギリスという流れだった模様…
(フランスが飛んでるけど…ドイツまわってからフランス経由でイギリスに行ったのかもしれないですね…。)
だからフェリペやルナール大使は当時の最先端のお洒落ということらしいです。
しかも、ベスの衣装は肖像画のエリザベスが着ているものを再現しつつアレンジしていて…
エリザベートの絵画再現も大好きなのですが、今回のアレンジ具合も絶妙で凄く好きです。

ちなみに、
23日の観劇後にはお楽しみ抽選会がありまして、
宝塚出身のお三方・・・花總まりさん 未来優希さん、和音美桜さんの三人が出演されました。
司会の関西テレビのアナウンサーさんが「宝塚は詳しくない」と言いつつも結構調べて来られていて…
「和音さんは在団中にウエスト・サイド・ストーリーにマリア役で外部出演されて…」
と話し始めた時はびっくりしました。
「相手役は嵐の櫻井翔さん」
と言った瞬間周囲のお客さんが「へぇー!」とざわざわしたので、
わたくし嵐ファンかつ10年来のヅカオタなのでニマ二マしました…
いやはや…なんと懐かしい話を…あのウエスト・サイド観たかったんだよなぁ…
抽選会のメンバーが宝塚出身だけで気心知れてる上に関西だからなのか、なんだかお三方ともリラックスした感じのお話ぶりでほっこりして帰りました。
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